ヘシオドス(前700年頃)

前700年頃の農民詩入。父の死後、相続争いをした無頼の兄弟に対し訓戒する形式で、貴族を批判し、労働の尊さを歌った『労働と日々』で有名。彼の存在自体が貴族に対して平民が台頭しつつあったことの証明である。また、宇宙の始まりである混沌のカオスから、ついにはゼウスが統率する世界が成立するまでを詩って、ギリシアの神話や伝説を体系的にまとめた『神統記』の作者でもある。