フィディアス(前490-前430)

前5世紀に活躍のアテネの彫刻家。ペリクレスの友人でパルテノン神殿の再建を監督し、象牙と黄金で高さ12メートルの『アテナ女神像』を製作したと伝えられる。しかし彼の名声は反ペリクレス派の憎むところとなって女神像の黄金をごまかして着服したなどと訴えられ、結局アテネを去ることになり、晩年は不遇のうちに没した。