プロタゴラス(前485-前415)

前5世紀の哲学者で“人間は万物の尺度である”として普遍的真理の存在を否定。自らソフィス卜(知恵ある者の意で、アテネで直接民主政のもと民会が最高機関となり、民会での演説が政治を志す者にとって極めて重要になった世相を背景に、弁論や修辞を教えた職業的教師の総称。)と名乗った最初の人である。ギリシア中を莫大な授業料を取って青年達に講義してまわった。アテネにも数度訪れて、ペリクレスや三大悲劇詩人の一人エウリピデスと親交を結んだことが知られている。