サッフォー(前612-)

ギリシア叙情詩を代表する女流詩人でレスボス島の出身。少女たちを集め、音楽や詩を教える一種の文学サークルを主催した。彼女の叙情詩(殆ど断片しか伝わっていないが)はその少女たちへの恋愛感情を歌ったものが多い。レズビアンやサフィズムいう言葉はここからきている。もっともちゃんと男性と結婚して子供も産んでいて、愛児をいとおしむ詩も作っているから女性オンリーというわけではなかったらしい。美青年に恋し、振られて崖から身を投げて死んだ…というのは後世作られた伝説である。