ミルトン(1608-1674)

17世紀ピューリタン文学を代表する詩人。イギリス文学史上シェークスピアと並び称される。「クライストの貴婦人」とあだ名されるような、美貌の青年詩人として出発。ピューリタン革命にさいし、その擁護のために立ち上がり、信仰・家庭(離婚の自由を主張)・言論の自由のために戦う。チャールズ1世の処刑を弁護した論文によって、いちやく全ヨーロッパに名声を轟かせるも、激しい職務のために失明。王政復古後奇跡的に処刑を免れ、失意の底からアダムとイブの楽園追放に題材をとった代表作『失楽園』を著した。