王維(701-761)
盛唐の詩人・画家。「詩中に画在り」と称され、李白杜甫に並び称される一方、墨の濃淡で立体感を表す画風を完成し、後世文人画(南画)の祖として尊敬された。山西省に生まれ、少年時に都長安に移り、その美貌と詩・音曲の才で早くから評判となる.安史の乱に際しては反乱軍に捕われて、その宮廷に仕えることを強要されたが、唐王朝の復活を願う至誠の詩作をなし、そのため乱鎮圧後も罪を免れている。仏教に帰依し、31歳で妻を無くした後は独身を通してよく母につかえ、純情高潔な人柄で人々の尊敬をあつめ、慕われたという。