出題年:1997年
出題校:学習院大学
問題文
唐王朝を中心とする東アジアの国際関係を200字以内で歴史的に論述せよ

解答例
唐は華夷思想に基づき、辺境に都護府を置いて支配下の民族を監視
し、羈縻政策の間接統治をおこなった。突厥やそれに代わったウイ
グル、吐蕃とは家族関係を応用した国際関係を結び、新羅・渤海・
南詔等の諸国とは、王の称号を授け統治を認める冊封で君臣関係を
結んだ。また日本等の冊封を受けない国にも朝貢を認めたため、唐
を中心とする国際秩序が成立し、唐の律令体制や文化がこれら諸国
に受容されて東アジア文明圏が成立した。