03年12月31日 大晦日は確か
3ターム目、ようやく終了。とにかく移動と予習がきつかった5日間。最終日の今日は、長男の誕生日なのにろくろく祝ってやれず、「誕生日なのに楽しくない」と長男すねる。「大晦日だから、今日は夜更かししていいんだよね。夜更かしにあこがれてたんだ」と、最後は機嫌が直ったけど、父としてはちょっと反省。

03年12月29日 『宗教に揺れるアメリカ』(蓮見博昭、2002、日本評論社)
読了。半分以上寝てますが、移動の電車の中で何とか府中市立図書館で借りてきた本を一冊。
アメリカの宗教と政治関係の諸問題に関する概説書。内外の学者の研究動向を紹介,整理しながら書かれているので,この問題についてのよくまとまった入門書的性格もあります。このテーマに関する全般的な見通しを得たい人には、特にお勧め。
 大学の研究者が、自分の専門分野の研究書として書いた本なので、全体的に抑制された筆致ですが,「原稿を書き上げた直後にアメリカで同時多発テロ事件が発生した」ため,多文化共生をめぐる終章などで,この事件やアメリカの反応の背景にある宗教的事情についてもコメントがあります。
 以下、引用。

 「これに反し,アメリカ・キリスト教が他文化共生を阻害してきた主な要因としては,アメリカ選民思想や功利主義的宗教観を挙げることができよう。アメリカ選民思想は,旧約聖書にもとづく黙示文学的思想の影響を受け,アメリカ人が古代イスラエル民族と同様,キリスト教の神からとくに選ばれて,キリスト教とそれを拠り所とする自由民主主義を世界中に広げる使命を与えられたと考える(第3章参照)。ところが,その「選民」は,最初にアメリカ大陸へ移住した白人とその子孫が中心で,アメリカ国民でも非白人は,選民に含めないという傾向が強かった。
 選民思想はもともと特定の民族を選別して宗教的に優遇するものであるから,差別意識は濃厚だった。そのうえ,同じアメリカ国民のなかでも白人だけを選民視してきたとすれば,国内的にも差別を助長するといわざるを得ない。アメリカでこのような思想が深く根付いたのはなぜかといえば,やはり,この国では前々からキリスト教原理主義的な考え方が強かったためだといえよう。アメリカ国民の約三分の一が原理主義的信仰をもってきたことは,上述の通りである。
 対外的には,アメリカ(とイスラエル)以外のすべての国々を非選民と見なすわけである。
 アメリカの外交政策にしばしば影を投げかける単独行動主義(ユニテラリズム)も,選民思想の一つの表れと考えることができるのではあるまいか。ことにキリスト教原理主義者たちは,同じ「選民」同士ということもあって,現代のイスラエルに対し熱狂的な支持を続けてきた。とくに,イスラエルの宗教的な右派連合政党「リクード」と,アメリカのキリスト教原理主義者たちとは,黙示文学的思想にもとづくイスラエル(ユダヤ人国家)再建運動などで強い結びつきを示してきた。

・・・やっぱり。

03年12月26日 やはり
昨日、ようやく冬期講習の2ターム目が終わる。個人的に、世界で一番難しい世界史大学入試問題であると確信している一橋大学対策のための論述演習授業に、21日の日曜日、23日の祝日と、休日を利用しての一日2コマ完成のイスラム王朝史と東南アジア・朝鮮半島王朝史が加わる日程で、コマ数はともかく予習の大変さがハンパではなかった5日間。それでも、夕食タイムには帰宅できるスケジュールだったので、24日のクリスマス・イブ、25日のクリスマスと家族のイベントに参加できたのはの不幸中の幸いか。完全にお客さんになっていたのは、ちとまずいか。
明日からは3ターム目。午前中一杯が明日のための予習につぶれる。予想通り。午後、久しぶりに図書館に行って、3タームの講習中、電車の中で読む予定の本を物色。2限が松戸校、移動して4限が横浜校のスケジュールなので、電車の中で過ごす時間が4時間近くあるのだ。もっとも、読書タイムのつもりが、寝て過ごすことになる可能性も高いのだけど。

03年12月20日 あれあれ
昨日、ようやく冬期講習の1ターム目が終わる。明日からは2ターム目。1月6日まで、5日間講習をやって、1日休んでまた5日間講習をやってのサイクルが続くわけだが、休みと解していた講習と講習の間の空き日に、翌日の講習の予習をすることになると、下手をするとこの間、休みの日が1日もないことに、ようやく気づく。現に今も、明日の一橋論述の解答を、ほとんど泣きながら作っていたりする。冬期講習前の1週間に、前倒しで準備をやっていれば、何の問題もなかったわけだが、私の場合、それ、そこを進度調整補講に使ってしまったわけで、当然ながら予習のストックなど何もない。しばらく自転車をこぎ続ける日々が続きそうです。

03年12月15日 彼はもはや問題ではない
サダム・フセイン捕獲。穴蔵に潜んでいたところを捕まったわけだから、まさしく捕獲という言葉が相応しく、その惨めな末路に誰しもが連想するのは、おすらくかの教祖の姿であろう。しかし、オームの場合は、あれでほぼかたがついたのに対して、今回の独裁者の場合は、既にその地位を滑り落ちて久しく、後継者足るべく定めていた息子たちも殺されているわけで、問題の当事者の座はとっくに失っていたと解すべき。イラク問題、いや、アメリカ問題は、今回の捕獲劇では終わらない。むしろ、北爆から数えてほぼ8年かかったヴェトナムと同様、陰鬱な日常の一部として今後も続いていくと考えた方がいい。日本を含む世界へのテロの脅威の拡大という、彼らが掲げた目標からするとまさに正反対の不気味で身近な事態は、いったいいつになったら終わってくれるのだろう。もっとも、ブッシュをあやつる人々の狙いが、中東における平和の確立などではなく、世界の軍事費の40パーセントを占める軍需産業を維持するための、「争いのある世界」の維持であるとするならば、その目的は見事に達成されているわけだが。

03年12月14日 それはプロのやることではないだろうと怒ってみる
午前中、妻子は立川で「あたしんち」の映画鑑賞。その間にたまっている仕事の山を少しだけ低くする。夕方から、年賀状印刷のため、インクジェットプリンタのインクを買いに購入した大規模販売店に。在庫なし。呆然。購入してからまだ1年たっていない。なのにインクがないというのは、ちょっとそれは無責任ではないの。確かに福沢諭吉1枚にも満たない格安で購入した型落ちのプリンタで、メーカーも、世界一のプリンタメーカーのはずなのに、日本ではEPSONとCANONに押されて影が薄いLEX MARK。普通の販売店にインクがおいてないというのなら、それは分かる。でも、そのプリンタを売った店としては、消耗品のインクはしばらく置いておかないとまずいでしょう。接客サービス日本一を目指すとうたってるのだから、その辺はしっかりしてもらいたい。しょうがないので、webから直接購入しようと、LEX MARKのホームページを見てみたら、インク2本とかわらない金額で、最新機種の半額キャンペーンをやっていたので、プリンタごと買い換えることに決定。インクジェットプリンタのビジネスモデルは、本体を安く売っておいて、買い換えインクの値段を高く設定し、そこで稼ぐというもの。携帯電話などと同じで、安く売っておいて使わせて稼ぐ。こっちもそれを承知してんだから、なおさら、販売店はインクを置いておいてもらいたい。

03年12月13日 予定通りにいかないのは
青山ミステリの先輩の近藤さんと東十条で待ち合わせ、に富由彦さんの作品集を入稿に行く。が、印刷様式その他にいくつか不備があった上に、作成を依頼するつもりだった表紙とカバーも完成原稿でなければ駄目だということが現地で発覚して、結局、入稿できず。表紙とカバーに関しては、近藤さんに拙宅に来てもらって作成作業をすることにしたが、年末年始の時期ということもあって、作業日は1月17日にずれこむ。なかなかすっきり終わらない。

03年12月12日 ほっとしたというのが正直なところで
立川校フィニッシュ。ついに完成シリーズが全て終わる。

03年12月11日 超漢字5は
開幕。が、今年は日程的に見に行けない。リアルタイムOSとしての長所が見直され、TRONも随分いろいろなところで取り上げられるようになってきた。でもやっぱりユビキタス関連の話題が中心でユーザーとしては、ちょっと寂しい。参考出品される とモジラのファイアーバード超漢字版は、今すぐにでも欲しいけど、何かこう、もっとインパクトのあるものはないのかと。個人的には超漢字ウェブコンバーターのアップグレードを強く希望。

03年12月10日 日韓戦
深夜2時に起き出して、ワールドユース大会の日韓戦を観る。この年代のチームは今まで韓国に4戦して全敗。しかも、全て1−0。今回も、1点韓国に先制されて、また同じパターンに持ち込まれたが、チャンスも作っていて互角以上に渡り合っていたので、観ていて不思議と負ける気はしなかった。後半、平山と坂田のフォワード二人の投入でペースをつかみ、同点。そして延長で劇的な逆転勝利。ゴールデンゴールの瞬間、韓国の選手たちはグランドに崩れ落ち、号泣。その姿に「死闘を制す」という言葉を実感。いや、両チームの気迫がぶつかる、真摯で痺れるような試合でした。良いものを見た。

03年12月9日 ちくしょう。うれしいぜ
駒場校補講終了。ベビースターラーメンの詰め合わせセットと、入浴剤セットとコーヒー豆とを最後にもらう。ベビースターラーメンには、息子たちが大喜び。真空パックされていたコーヒー豆も開けたとたん、香りが立ち上る鮮度がよいもので、焙煎の具合もなかなか。さっそくミルで挽いてネルドリップで淹れてみる。美味。入浴剤も、腰痛持ちの身にはしみじみ嬉しい。ありがとう。

03年12月8日 駒場校の高校生終了
駒場校、高校生(グリーン)のみ無事終了。無事・・・まっ延長はしたけどね。10時まではいかなかったし。駒場校大学受験科の世界史論述は、補講が明日なので、2日間連続で世界史となる。一応、2限〜3限の予定だけど、4限もあるかも。やれやれ。

03年12月7日 今週は本当に休みがないということに気がついてちょっとブルー
日曜日だけど、東大オープンのスクーリング授業。実際の模試を使って解説授業をするのだ。高齢者の方が受講されていて、緊張。帰路マイケル・ムーアの「おいブッシュ世界を返せ」を読了。

03年12月6日 楽しいサイクリング
土曜日。長男はバスケットクラブに喜々として出かけるようになったので、「どうすればいいの」と次男は面白くない。そこで、近くので以前から欲しがっていた自転車のチェーンキーを購入。保育園の友人が持っていて、四桁の数字の暗号キーの数合わせに憧れていたらしい。午後からは、京王線の駅で2駅ほどの府中の森公園まで親子3人でサイクリング。保育園年長の次男にとっては、今までの最長不倒距離で、けっこうな冒険である。興奮しっぱなし。妻も購入したまま、なかなか乗る機会がなかったスマートな折り畳み自転車でご機嫌。でも、本日は気温が10度まであがらず。手袋は用意していたものの、冬のサイクリングには耳当ても有った方が良いということも、明らかになったのだった。

03年12月5日 マニアの人はいるだろうか
立川校最終授業のはずだが、最終授業にならず。12日にもう一回やります。高校生の授業開始前の空き時間に、近くのローソンにおにぎりを買いにいったら、お買い上げ300円以上のレシート1枚で1回引けますのクリスマス福引きをやっていた。で、引いてみたら3等。カランカランと鐘が鳴らされて、おめでとうございます、と口々に祝福されて、3千円相当の商品です、と渡されたのが、「松本人志世界の珍獣フィギアセット」。福引きで3等以上があたったのは、40年生きてきて初めてなのに、その初めてがこれかい。年の瀬に、こんなことで乏しい運気を使ってどうする、自分。

03年12月4日 連日
横浜校最終授業。高校生の「東大世界史」の授業がやはり遅れていて、補講をせずに延長で処理することに。もともと8時50分までの時間割ということもあり、延長して終わったときには10時を軽く過ぎていた。2日連続である。それでも、なんとか松戸校と横浜校は、後期完成シリーズの全日程を無事終了。でも、残る立川校と駒場校は、補講なしではすまないんだな。やれやれ。

03年12月3日 すまねえ
松戸校最終授業。補講はせず、授業の延長で遅れをカヴァーする予定。ところが、余裕を持ちすぎた結果、終わったときには10時を過ぎてしまっていた。最後までつきあってくれた生徒諸君。申しわけない。当方も、いつも利用する武蔵野線は、最終の時間が早いので間に合わない可能性があり、急遽常磐線で日暮里まで行って、そこから山手線で新宿に出るという、初めての経路をたどっての帰宅。帰りついたときには12時を過ぎていて、どきどきしました。

03年12月2日 まだまだ未熟者ですが
胃腸の具合がいまだすっきりせず、カレーの日の火曜日ではあったけどカレーは断念。冷蔵庫のあまりもので、豚バラと大根の煮込みを作る。インターネットの検索ページで「豚バラ 大根 煮込み」と入力して、レシピのページを見て回り、いくつかのメニューを自分でアレンジ。大根を米のとぎ汁で下茹でし、味付けをいつもの醤油味から味噌ベースに変更。もちろん、ゆで卵も一緒に煮込む。今回は、息子たちもあまり文句を言わず、食してくれた。ちょっといい気分。