呉道玄(生没年未詳)
玄宗に仕えた唐の画家。没落貴族の家に生まれ、小役入となったものの貧苦と孤独の生活であったが、その画才が玄宗の目に留まり、宮廷画家となる。速筆で知られ,壁画を中心に様々な画題をこなしたが、特に山水画に秀で、墨での岩肌の描写などの技術を生みだし、従来の非現実的・空想的な山水画を、現実感覚に溢れた山水画に一変。後の中国、および日本の絵画に決定的な影響を与え、「唐朝第一」と称賛された。もっともその真作は伝わっていない。