老子(前579頃-前499頃)
字は李耳。孔子の同時代の人とも、戦国時代の人とも言われる。実在を疑う説もある。儒家の思想を批判し、無為自然を説き、儒教と並んで中国の二大思潮となる老荘思想の祖となり、後世道教の祖とされた。また,唐王朝は本来鮮卑系貴族の出自であるが,自らを老子の末裔と称し,漢民族の名門出身に出自を改竄した。そのため,唐では老子を祖と称した道教を帝室が保護することになった。