ヒューム(1711-1776)

18C、人間の「心」を感覚の束として捉え、自明のものとされていた「心」の存在そのものを疑う懐疑論を唱えたことで有名なイギリスの思想家。代表作は『人性論』親しみやすいエッセーの形で著作を発表し、全ヨーロッパ的な名声を獲得して、ヨーロッパ社交界の花形となる。フランスでルソーと知り合い、イギリスにルソーをともなってその亡命生活に尽力。ところが両者は感情の行き違いから決裂し、ヨーロッパ社交界の大きな話題となった。