リカード(1772-1823)

古典派経済学者。商品の価値はそれに投入された労働の総量に等しいとする労働価値説は、マルクスにもとりいれられた。というか,マルクスの経済学的主張のほとんどは、リカードに負っている。株取引に従事して財産をつくった後に下院議員となり、スミスの『国富論』に接して経済学に興味を持ち、マルサスなどと論争しながら自己の立場を確立していった。特に国際分業を重視し、自由貿易の効能を数量的に証明したことは、現在のいわゆる新自由主義の貿易理論などにも決定的な影響を与えている。