ドビュッシー(1862-1918)

現代音楽の源流である印象派音楽を創始したフランスの作曲家。小市民の家に生まれ、音楽教育を受ける環境になかったが、象徴派の詩人ヴェルレーヌの義母に才能を見いだされて無料でピアノレッスンを受けられるようになり、11歳の時にはパリ音楽院に入学を許可。その後チャイコフスキーの保護者として有名なフォン=メック夫人の家庭ピアニス卜となったり、マラルメの主催する象徴派詩人のサークルに出入りしたりしながら、次第にそれまで圧倒的であったワーグナーの影響を脱し、自己の立場を確立していった。代表作「牧神の午後への前奏曲」は1991年の日本で紀子様が胎教に使用しているというので話題になった。直腸癌のため、1918年第一次大戦でドイツ軍の爆撃を受けるパリで死亡。