ゾラ(1840-1902)

写実主義をさらに強調し、遺伝学などの自然科学の成果も小説に取り組むことを主張した自然主表文学の作家・理論家。代表作は『居酒屋』で文学理論を説いた『実験小説論』も重要。もっとも入試で一番重要なのはドレフュス事件に際して“私は弾劾する”と真相究明を訴え、世論を盛り上げたことである。このため一時国外亡命を余儀なくされている。真相が究明され、意気揚々と帰国して後、ドレフュス事件をテーマにした小説を執筆中、煙突が詰まっていたにもかかわらず暖炉の火を消さなかったため、不完全燃焼による一酸化中毒で死んでしまった。