孔穎達(574-648)
煬帝の時に科挙に合格し、はじめ儒学者として隋に仕えた。隋末の大乱後、唐の太宗李世民に招かれて唐に仕え、太宗の信任を得た。『隋書』の編纂の後、五経注釈の集大成を目指した『五経正義』編纂の中心となり、各巻の序文を書いている。もっとも彼の責任ではないが、『五経正義』は科挙に用いられたため儒学の固定化を招いたことでも有名である。