楔形文字

粘土板に葦や金属の筆記具で刻んだ文字の形からこの名称がある。メソポタミア文明の礎を築いたシュメール人によって創始され、オリエント各地で用いられた。エジプト新王国のアメンホテプ4世アトン信仰を提唱し、イクナートンと改名してテーべから遷都したテル・エル・アマルナからは、アマルナ文書と呼ばれる当時の外交文書が出土しているが、そこに刻まれた文字も、当時の国際語であったアッカド語を記した楔形文字であった。
グローテフェントによって古代ペルシア楔形文字で記されたペルセポリス碑文が解読されたことで楔形文字解読の突破口が開かれ、ローリンソンベヒストゥン碑文によって解読に成功した。


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