李卓吾(1527-1602)
明代の儒学者で陽明学左派の最後を飾る人物。泉州の出身で、その家の信仰は、イスラム教であった可能性がある。童子の濁りの無い心を最も価値ありとみなす童心説を唱え、五経や四書の儒学の経典と『西廂記』や『水滸伝』を同列に論じ、男女平等も主張。そのあまりの革新性ゆえにたびたび迫害を受け、ついに投獄されて自殺した。幕末維新の思想家吉田松陰が最も傾倒した人物としても有名。