04年7月27日 虚しく通りすぎて行く  
 7月15・16日と連続で後期テキストの校正の〆切作業、17日は後期テキストで新規採用する地図や図表の最終確認作業、18日は、19日の会議のための資料作成と仕事に追いまくられる日々。
 19日会議のあと、前期の打ち上げもかねて世界史科の先生方と飲み会。一次会のみで帰る予定が、何故か高円寺の居酒屋での2次会にまで参加してしまい、久しぶりに痛飲。
 わたくしは、飲んで前後不覚になるということが滅多にないんだが、(あまりに酒に弱いので、ただ単にそうなる前に潰れてしまうため)この時はぽっかり記憶に空白があって、いったい何をわめいていたんだか、ちょっと怖い。
 翌20日、起きてみると鼻の奥から喉が腫れ始めており、ああ、来たな、来てしまったぞと思ったらやっぱり発熱があって、以後24日まで、断続的に微熱が続き、ほぼ寝たきり状態。
 25日、仕事で2年間アメリカに行かなければならなくなった友人家族の送別会を兼ねて羽村市の堰の河原でバーベキュー大会。朝6時過ぎに起き出して、子供たち用のカレーを仕込む。時間をかけてタマネギをいためるのと、ホールトマトを使うのと、肉を1時間以上同量のヨーグルトに漬け込んでおいて、ヨーグルトごと煮るのがうちのカレーの原則。ゆえに時間がかかるんである。
 昼前に現地に移動して、バーベキューの準備、火起こし、肉焼き。途中から曇ってきたものの、日ざしが一番強い正午前後は、もうどうとでもしてくれと開き直るしかないような晴天で、自分でもおかしいんじゃないかと思うくらい汗をかきながら作業。水分補給の名目で、ビールのロング缶を2缶あけてしまう。しまった。缶ビールはショート缶で3本が普段の限界なんであった。

 案の定、翌26日は疲労困憊の上に二日酔いで、ほとんど寝て過ごす。

本日27日、ああ、もう明日からは夏期講習ではないかと焦りながら、ホームページの更新その他の作業にちょっとだけ手をつける。

 そういうわけで、4月当初のスケジュール決定期に、あいや、この時期稼ぎがないな、でも、普段出来ないことがいろいろできるよな、あれやってこれやって、まあいいかとカレンダーみながら考えていた7月13日から7月27日までの空き時間は、なんだか虚しく通りすぎていきました。

04年7月14日  
 前期の講義がやっと終了。本当は12日には終わっていたはずなんだけど、終わらなかったんだなやはり。昨日今日と例によって(というのが哀しいが)補講。暑いなか、つきあわせてしまった諸君、ご苦労様。

04年7月12日  
 
 で所長が6点つけていた『バジリスク』(甲賀忍法帳)。読んでみました。いや、面白い。山田風太郎の世界を、よくぞここまで視覚化したものと感心。
 それにしても、魅力的な登場人物が次々にあっさり死んでいくところが原作の凄みなのだけど、これは山田風太郎の戦中派としての戦争体験と死生観が根底にあるよなとあらためて認識。エンターテイメントを水面下で支える世界観の底知れない深さは、生ぬるいあまたの日本ジャンル純文学など、及びもつかないものがあって、これぞ世界文学とわたくしなどは思うのだけど、違うかな。

04年7月11日  
 参院選。今一つ消化不良の結果となりそう。

04年7月10日  
 一足早く、夏ばてしてました。あと、仕事していない時は、日本プロ野球(NPB)と略号で表記するのが一部で流行っているようです)の騒動をネットで追いかけるのに時間をとられ、ついでに気力も奪われ、という状況でした。
 いや、この騒動がおこる直前の6月12日(もう、一ヶ月も経ってる)久しぶりに高円寺の所長と飲んだとき、日本プロ野球を救うのには、韓国・台湾・中国も含めた極東リーグか、Jリーグ方式の球団拡大しかないっつー話をしてたところに、いきなり反対方向に事態が流れ始めたもんだから、なんか引っかかって。
 個人的にはドラフト制改悪やらフリーエージェント制悪用やらで、某巨大球団オーナーの支配が進行してすっかりつまらなくなった日本プロ野球は、数年前から見限って、興味も関心も殆どなくしているつもりだったんだけど、やっぱり未練が残ってるなあ。

 それにしてもJリーグ発足直後、かの某球団オーナーが、JリーグでもNPB方式を主張し、巨人軍のような全国的人気球団が必要だとか、チーム名に企業名を入れさせろだとか、放送権の一括管理はおかしい、各球団ごとに放送権を持てるようにしろだとか、支配下の巨大マスコミも動員して騒いでいたけれど、あのときに、Jリーグはその恫喝に屈しなくて本当によかった。
 某球団オーナーの言うとおりに、NPB方式で運営してたら、Jリーグまで今ごろは潰れかかっていたに違いないし、何よりこの10年のNPBとJリーグが描いた上昇と下降の鮮やかな対比は、某球団オーナーが主張する“新自由主義”的競争原理の誤りを明瞭に物語っているのではと。
“競争”を言いながら、外部の参入をシャットアウトし、内部では“強者”に都合がいい自由競争原則を振りかざして、富を独占的に支配して自らの一局集中的繁栄を維持する一方で、他の構成メンバーを衰退に追いやり、最終的には全体の破局をもたらす。

 某球団オーナーをブッシュ。巨人軍をアメリカ合衆国。NPBを世界と言い換えても、話が通じるところがなんとも。