02年8月31日 第二帝政期の本を読んだので
次は第三共和政関係かなと(単純!)いうことで、『ドレフュス家の一世紀』(平野新介、朝日選書、1997年)読了。ドレフュス事件は、フランスの第三共和政下で起こったユダヤ系エリート将校ドレフュスに対するドイツスパイ疑惑の冤罪事件で、事件の真実をめぐって国論が二分し、共和派と反共和派(王党派カトリック教会で、反ユダヤ主義で共通していた)の政治的対立事件に発展したあげく、ドレフュスの無実が明らかになったことでクレマンソーを中心とする共和派が政治的に勝利し、第三共和政の安定につながった事件。本書ではドレフュスの子孫への取材と交流を背景に、ドレフュス事件とその後のドレフュス一族の運命をたどる。読みやすいかわりに、ドレフュス事件の背景となった第三共和政期のフランス社会の分析などはあまりなく、当方の関心からはもの足りなく思うのだけど、元新聞記者だった筆者の執筆意図はそこにはないので、しょうがない。そういう特殊な嗜好を抜きにすれば、なかなかよくまとまった面白い本です。

02年8月30日 夏休みの課題は
久しぶりにの更新の続き。ぎっくり腰で身動きできなかったのが誤算中の誤算。が、夏の間に文化史教材の完成という目標は、どうやら夢のまた夢、となりそう。夏休みの課題をいつも遅れて提出する子供でした。

02年8月29日 無事
腰痛を抱えた旅行より帰還。

02年8月28日 一泊家族旅行
浜松湖へ。インターネットで発見した「寿司食べ放題バイキングの宿」に泊まる。両親と、小学生と保育園児の息子二人の四人家族で、3万円代前半。安い。食事も期待以上でしっかりしてる。景観も抜群。ただし、部屋は相当に古くなってました。ウェッブの写真ではすごく綺麗だったのに。デジタル時代の写真は信用できん。

02年8月27日 よくあることではございます
マックOSをジャガーに代えたところ、マウスの基本操作であるドラッグが出来ないという異常が発生。インターネットの検索などを駆使して同様の症例がないかと探し回って、やっと見つけたのが、USB/ADP変換機をUSBポートに差していると、その影響でドラッグが出来なくなるという報告。確かにうちのマック君には、DTPソフトのクオークを動かすために必要なんで、USB/ADP変換機がポートに差さっている。抜いてみたら、見事に正常動作になった。この解答に行き当たるまでに、さんざん苦労したというのに。分かってみればこんなに簡単なことだなんて。

02年8月26日 ヨーロッパの近代史はやはり重要ということで
第二帝政とパリ民衆運動』(木下賢一、2000、山川出版)読了。1848年二月革命六月暴動挫折後のフランスの労働運動が、まずは第二帝政をも利用する形で労働者の権利向上を実現しようとする現実主義の下、労働者エリートによって進められ、そこでは社会主義の様々な労働運動が合流していき、やがてインターナショナル結成につながっていくという分析が興味深かった。

02年8月25日 やはりというか
腰痛で身動きがとれず、仕方がないので寝ころがったまま本ばかり読んでいる。本日は『日本を滅ぼした国防方針』(黒野耐、2002、文春新書)読了。筆者は防衛庁勤務の戦史研究家。ここで明らかにされるのは日露戦争後、外務省、陸軍、海軍のそれぞれが省益を国益より優先して相互に対立し、統一的な国防方針を建てられないまま、大日本帝国の滅亡につきすすんでいく歴史である。歴史は繰り返す。

02年8月24日 ぎっくり腰再び
午前中次男とボール遊びをしていてぎっくり腰再発。最初はかなり軽度であると侮り、発売されたばかりのジャガーを購入しに立川まで行ったりと動き回ったせいで、だんだんしゃれにならなくなる。

02年8月23日 誕生日
かみさんから誕生日プレゼントでアコースティックギターをもらう。事前に何の話もなかったので、感謝感激である。それにしても、昔風に数え年だと、不惑だよ。おいおい。

02年8月22日 無事帰京
帰りは500系のぞみ号で。

02年8月21日 そろそろか
郷里で映像、出版関係の有限会社を立ち上げた友人と情報交換。主たる話題はマックのOSをジャガー(マックOS10.2)の発売を機に現在の9からX(10)に、レイアウトソフトを現行のクオークからインデザインに変更するかどうか。そろそろかな、とも思うのだけど。

02年8月20日 いいでしょ
愛媛県、玉川町、鈍川温泉上流の渓谷へ。釣り堀でます釣りをして、釣った魚をその場で捌いてもらって塩焼きにして食ってのち、水着に着替えて子供たちと清流で川遊び。その後、町営の入浴施設で源泉の湯につかる。

02年8月19日 仕事
夕方、突然、PHSがブルブル震えたので出てみたら、河合塾からだった。テキスト関係の〆切仕事が一つ、終わっていなかったことが発覚。ノートパソコンを引っ張り出して原稿を作成し、PHSとつないでメールで送付。何とか事なきを得た。帰省中に電話がかかってきて仕事をするのは、これで2年連続。それにしても最低限の仕事環境をどこにでも持ち運べるようになったのは、確かに進歩に違いないが、違いないがしかし、何か間違っているような気がするのは気のせいか。

02年8月18日 帰省
子供たちが、屋根裏部屋を探検したい、と言い出して、実家の屋根裏に登る。ここには、高校を卒業したとき、大学院で修士をとって一旦東京から引き上げたとき、公立高校の教員を2年でやめてしまったとき、と節目節目に書籍やマンガやいろいろな我楽多をダンボール箱に詰め込んでは放り込んできた。そのためちょっとしたタイムカプセルのようになっていて、片っ端から箱の封を開けていくと、懐かしい品々が出るわ出るわ。阪神タイガースが優勝したときの「ベースボールマガジン誌」なんてものも出てきた。そう言えば小学校の4年生ころから阪神が優勝するまでの十年間ほど、かなりのタイガースファンだったことがあったのだ。一時はタイガースの試合のラジオ中継を欠かさずチェックしたりしていた。だから優勝の翌年、憑き物が落ちたように醒めてしまってタイガースファンではなくなっている自分を発見したときには驚いた。ま、その後は投手陣に野茂がいて吉井がいて小野がいて佐野がいて、いてまえ打線を大石、新井、ブライアント、石井、金村、村上らで構成していた頃のミラクルバッファローズのファンとなり、鈴木啓示の監督就任によってミラクルバッファローズが大崩壊するとともに、日本プロ野球自体にほとんど興味をなくして、観戦者としての主たる関心はサッカーに移行、というよくある道をたどってしまったわけだが。

02年8月17日 サンライズ
サンライズ瀬戸は、考えていたよりずっと綺麗。基本的に全室個室なので、ミニチュアサイズのホテルの部屋がそのまま移動しているような感じ。次はカシオペアで北海道だっ、と唐突に決意する。


02年8月16日 ブルートレイン
本日より帰省。帰省手段として、次男のリクエストによってブルートレインを選ぶ。夏の間、直接郷里新居浜を経過する寝台特急が出ているのだ。もっとも車両はブルーではなく、数年前に新しくなってオレンジが主体になっている。夜10時東京駅発だけど、朝起きたときから子供たちは待ちきれない。結局、東京駅で時間をつぶすことになるのを承知で夕方6時には家を出た。それにしても、男の子は、なぜ皆「乗り物」、特に「鉄道」に夢中になるのだろう。中には夢中になったまま醒めることなく、一生鉄道ファンのままという「てっちゃん」なる人々もいたりする。かくいうわたくしは決して「てっちゃん」ではないが、それでも初めて乗る寝台特急サンライズ瀬戸に、こんなにも胸がときめいてしまうのは、いったい何故?

02年8月15日 アニマックス
ケーブルTVに、一日フルタイムアニメ番組の放送局が出現。現在試験放送中。名はアニマックス。小学校2年の長男が、早速とりこになってしまった。夏休みに合わせて試験放送開始、というやり方が、みごとといえばみごと。親の立場からすると困るけど。それにしてもわれわれの世代だと、映画やTV番組は一過性のもので、よしんば再放送されても、視聴が困難な時間にひっそりとあるだけだった。それがビデオが普及し、今またアニメ専門放送局なども出来た。見逃していた番組ばかりではなく、同じ番組を、何度も繰り返し観ることも可能になってきている。新しいものをひたすら追いかけるのではなく、過去の蓄積の中から良いものを探し出して味わう。デジタル化時代には、意外と文化の潮流は先端を追求するのではなく、古典を訪ね、味わうという方向に向かうのかもしれない。

02年8月14日 絵本カーニバル
恵比寿ガーデンプレイスで開催中の絵本カーニバルへ。息子たちよりも、むしろこちらの方に、普段触れていない世界に触れて新鮮な感覚を取り戻す効果あり。

02年8月13日 スーパー銭湯
午前中、次男が発熱したため、予定していた外出は取り止め。幸い熱の方は対したことなくすぐ下がったが、結局夕方まで、このくそ暑い中、家族4人が居間でごろごろすることに。7歳と5歳という、兄弟喧嘩がもっとも激しくなる年齢に突入している息子2人は、何かというとすぐ衝突。その度に両親のいらいらもつのり、狭い空間のストレス密度はいや増しに増して、小爆発を繰り返しながら大爆発への危険な予兆がそこかしこに現れる。
そうです、こういう時は、スーパー銭湯です。今回は、車で40分ほど、今年のゴールデンウィークにオープンしたばかりの、所沢市、「狸自然の湯」へ。存在は知っていたけど、入るのは初めて。とにかく広い、新しい、そしてそこそこ空いている。子供たちも、露天風呂で打たせ湯に当たったり、ミントのハーブ湯に入ったり、水風呂にチャレンジしたりと大喜び。つくづく湯屋というのは偉大な発明で、それを現在に再現したスーパー銭湯は、(循環湯で塩素たっぷりという衛生問題はあるにしろ)偉いと思う。

02年8月12日 バッティングセンター
昨日の午後はプール、今日の午前中はバッティングセンターに息子たちを連れていく。連れられていくといった方が正解に近い。連れ回されているといった方がもっと正解に近い。身体中が痛い。

02年8月11日 久しぶりにウクレレ
昨日で講習が終了。後は9月6日の後期開始まで授業はなし。なんか解放された気分になって、午前中は久しぶりにウクレレの練習。といっても、ドの音がCで、などと未だにコード理論の初歩の初歩で足踏みしている状態。進歩無し。しかし、考えてみれば、やった分だけ収入になるという、非常に分かりやすい仕事の形態である以上、このあと9月6日まで授業がない開店休業状態は、家計にとって大問題であるに違いない。しかも時候柄、夏休みの宿題を連想させずに置かない教材作成の〆切仕事は、大量に残ってたり。ウクレレを弾いてキリギリスになっている場合ではホントはないんだが。

02年8月10日 福生七夕祭り
本日の午前中で今夏の講習が全て終了。4時ころ福生駅の改札で家族と落ち会い、福生七夕祭りに。地元羽村市の夏祭りは連れていってやれなかったので、子供たちには罪滅ぼし。それにしても、かみさんと子供たちは浴衣と甚平で決めているのに、こっちは仕事帰りの普段着に、テキストなど詰め込んだディバックを背負っているというのは、ちょっと哀しい。

02年8月9日 くそ暑い
朝6時30分頃家を出て、午前中駒場で2コマ講習。その後、昼飯食って帰宅すると大体午後3時くらい。この帰宅時が、暑いの暑くないの。東京のヒートアイランド化は、ちょっと人間の住む環境としてどうかと思う。

02年8月8日 言ってしまったけど
トップページに今夏の目標として“文化史教材の完成”を高らかに掲げてしまう。が、久しぶりに文化史ノートの製作を再開するも、すごく非能率的な作業方法ということもあって1ページしか進まず。だいじょうぶか。自分。

02年8月7日 化粧直し
トップページを少々変更。原則として新着情報は、トップページのそれぞれのコーナー説明のところの更新日時を見れば分かるようにし、それに伴いこのコーナーも“新着情報”から“日々雑感”へと名称変更。中身はこれまで通りなので、むしろ“日々是失敗”と改めた方がよいかも。

02年8月6日 ガンダム
いわゆるファースト・ガンダムが映画化され、公開されたのが高校3年生の頃。そのころすれっからしのSFファンを自認していたわたくしは、当時巻き起こったガンダム・ブームに対して、SFの「本当」は、ポーランドの作家レムの『ソラリス』にあるんだ、巨大ロボットアニメなんてSFじゃない、などと背伸びしたことを言って距離を置こうとしつつ、その実、敵役のジオン公国のエース・パイロット「赤い彗星」のシャア、実はジオン公国を支配するザビ家を敵と狙うジオン公国の建国者ジオン・ダイクンの忘れ形見、キャスバル・ダイクン、という貴種流離(説話類型の一。貴い家柄の英雄が本郷を離れて流浪し、苦難を動物や女性の助けなどで克服してゆく話。広辞苑)にいちころにやられてしまっていたんであった。偶然のなりゆきから連邦軍に身を置き、兄と敵味方に別れる妹セイラの、キャラクター・デザイン安彦良和が生み出した究極のお姫様ぶりにも、恥ずかしいぞー、と自覚しつついれあげていた。そういうわけで、安彦良和による『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN』。はまりまくってます。第二巻は表紙も扉もシャアで、帯なんて「蘇る赤」。そこまでやるか。

02年8月5日 2002年度第二回西荻窪ツアー
日本史講師の竹内氏と英語講師の野原氏と共に、本年度2回目の西荻窪ツアー、例によって例のごとく話題は尽きず、午後1時から11時30分に至るまで10時間以上に渡ってしゃべりっぱなし。知的刺激を受け、リフレッシュしたところで、明日から夏期講習最後のタームである。

02年8月4日 痛い
日焼けの後遺症に苦しむ。

02年8月3日 地区親睦水泳会
今年は地区の育成担当町内会役員にあたっていることから、地区主催の行事には半ば参加を義務づけられている。本日は小学校のプールを1日借り切って、地区の子供たちの親睦水泳大会。二人の子供と参加。午前の部。10時から12時まで自由水泳。12時から1時まで焼きそばとフランクフルトの昼食を取ってから、すいかわり。1時から3時まで、再び自由水泳。午前と午後の自由水泳にフルに参加。の結果、再び猛烈な日焼け。前回の日焼けは、首から上と二の腕だけだったけど、今回は両肩から太ももが焼けた。いや、ほんとは焼けたんでなくて、赤く腫れ上がった。そういえば、肌を焼くときは日陰でゆっくり焼かないと、という話を昔聞いたことがあった。大学生の頃、清里の大学所有の保養施設で行われたゼミの原典講読合宿に参加して、その合間に組まれていた息抜きのプールで肌を焼いた時だ。高原の強烈な紫外線で、夜になって火膨れして熱を出して寝込んだ時に、そこにいた誰かが言ってたのだ。日焼けの痛みに苦しみながら、20年近く前のそのことを思い出した。記憶の回復は、常に事態に遅れてやって来る。わたくしの場合。

02年8月2日 指輪物語
第二部「二つの塔」の5・6巻を近所の書店で発見。大きな書店では逆に売り切れでなかったりするので、すごく得した気分。一気に読了。

02年8月1日 夏休み2
次の講習が8月6日から。夏休みの最初の10日間、何もしてやらなかったので、埋め合わせとしてこの間、長男の夏休みにつきあう日々。ほぼ30年ぶりにプラモデルを作る。30年、である。