04年9月30日 あっと言う間に9月が  
 一度も、サイトの更新をしない間に、9月が、終わってしまう。

04年9月26日 東洋大学  
 日曜日。東洋大学のオープンキャンパスの催し物の一環として、過去3年の東洋大学世界史の入試問題傾向と、昨年度の問題解説を60分で解説する仕事。軽い気持ちで引き受けたらこれが大変。1年ごとに7回分の入試問題があるので、3年だと、60分の入試問題が、全部で21回分である。まずそれを大問ごとに分析してデータベース化することから着手する必要があり、準備段階でけっこうな時間がかかってしまった。しかも、当日になると、普段の授業とは全く違う喋りが必要になるわけで、何とかこなしたとは思うものの、緊張し、かつ消耗しました。

04年9月25日 お楽しみ会委員会  
 お楽しみ会の委員会が、夕方6時より、分倍河原駅前の「和民」で行われる。いきなり居酒屋。直前に文集見本が完成し、持っていってみたらば、趣旨はキャンプの写真、「文集」、「ビデオ」のおひろめ。特にDVAに焼いてノートパソコンで披露された記念ビデオは、プロの仕事のレベルである。素晴らしい。と思ったら、実際に、プロで仕事してる人が編集していたのであった。
 おそるべし、お楽しみ会委員会。

04年9月21日 近代国家の誕生を問う  
 谷口健治『バイエルン王国の誕生』(山川出版、2003)読了。「近代国家は誰が国家の構成員であり、誰がそうでないかを厳格に区別することを要求する。厳格に区別された国家の構成員の総体が国民である。しかし、国民にそれ以上の含意はない。フランス人の総体が、あるいはドイツ人の総体が国民であるような近代国家を構築すべきであるというのは一つの政治的立場ではあるが、フランス人なり、ドイツ人なりを過不足なく含んでいることは、国家が近代国家であるための要件ではないのである。」(本書p.237)ことを、バイエルン王国を題材に「実際には、十九世紀のはじめにドイツ諸国はもとの領邦国家の従属民をそれぞれの国民として囲い込みながら個別的に近代国家への転換を果たした」(本書p.238)過程を論証していくことで明らかにした書。
 本書を読むと、ビスマルクがバイエルン王国をドイツ帝国結成に参加させるために、反仏ナショナリズムによってドイツ人意識を高揚させるフランスとの戦争という無茶を必要としたことが、よくわかる。

04年9月19日 文集が  
 先週の1週間に模試の校正などの〆切が集中していて、やっとそれをクリアしたと思ったら、今週末の25日の土曜日に、学童保育の委員会で「お楽しみ会キャンプ文集」の試作品を披露することに。〆切まで1週間か。


04年9月18日 水上アスレチック  
 朝6時に起床、7時に千葉県野田市のに向けて出発。9時過ぎに到着。渋滞がなければ、到着予想時間は8時過ぎなんだけど、首都圏の高速で渋滞がないということは、ありえないからしょうがない。ほぼ予定通り。
 で、なんで多少の無理を承知で清水公園かというと、100ポイントを有するというフィールド・アスレチックに惹かれたから。
 実際にやってみると、似たようなポイントが多くて、無理やり100ポイント以上にしてみました感はあるものの、売り物の水上アスレチックコースは確かにすごかった。なにしろ入場条件が、泳げない人、着がえのない人は不可というもの。
 コースをまわっている間にも、水中落下者続出で、あっちで悲鳴がしたと思ったら、こっちでも悲鳴。いやあ、どきどきしました。
 フィールド・アスレチック大好きの長男がオールクリアしたのはさすが。慎重派の次男は、空中ブランコで向こう側に飛び移るポイントで、見切りをつけて引き返そうとして引き返し不可能であることに気がついてパニックになりかけたもののよく立ち直り、必死でブランコをこいでジャンプ。見事クリア。やったね。
 わたくしですか。勘弁してやって下さい。水上を越えて向こう岸に飛び移るターザンロープなど、今の体重と運動神経ではとても無理。半分くらいはパス。情けなし。
  

04年9月12日 綺集が  
 が、朝日新聞の書評欄で取り上げられ、著者インタヴューが。インタヴューをした記者の津原泰水理解がはなはだ表層的で「耽美」で「異端」というところでのみ切り取ろうとしているのは残念きわまりないけれど、まずは、多くの人に存在を認知してもらえればと、ついつい力が入ってしまう。

 いや、わたくしごときがここで力をいれても、なんにもなりませんが。

04年9月7日 傀儡后  
 牧野修「傀儡后」読了。やや粗い印象が微かに残るものの、イメージの喚起力は、とてつもない。まだ読んでなかったことを反省しました。これもまた、幻想文学の傑作。

04年9月6日 後期開始  
 ほぼ2週間ぶりの授業。心身共になまっていて、激しく消耗。あとで見ると、襟元に汗が染みを作り、塩が乾いて白くなっていた。
 この仕事が、肉体労働であることを再認識。

 先行き、不安だ。

04年9月5日 引っ越し手伝い  
 午後、家族そろって引っ越しの手伝い。まだ家具も運び込まれていない4LDK2階の一戸建て住宅は、息子たちの格好の遊び場と化し、押し入れで隠れん坊をするわ、階段の手すりを滑り台にするわ、傍若無人の振る舞い。おいおい、それはちょっとやばいって。

04年9月3日 定型業務2  
 午前中、相変わらず文集作りの作業。原稿をパソコンに読み込ませる第一段階がようやく終了。

 午後、皆川博子『ゆめこ縮緬』(集英社1998)読了。
 痺れる。
 
 夕食に鳥レバーのウスターソース煮にチャレンジも味付けが濃すぎて不評。

04年9月2日 定型業務  
 午前中、文集作りの作業の続き。
 午後、竹本健治『クレジェンド』(角川書店2003)読了。
 夕食にキムチ鍋を作る。


04年9月1日 文集作り  
 午前中、夏のお楽しみ会キャンプの文集作り。
 今年から、キャンプの文集を作ろうという話になっていて、それじゃあ、というのでその実務者を買って出てしまったのだった。あらかじめキャンプ当日にレイアウトしたB5サイズ1枚の原稿を皆に渡して子供たちには1枚全部を使って絵日記風に、大人には下半分の所定欄に感想を書いてもらっていた。上半分の空欄には、写真担当の人が撮ってくれた写真から、適当なものを選んで入れ込む。基本のレイアウトは、見開きで左ページに子供の絵入り感想。右ページの上半分に当該家族の写真、下半分に大人の感想となる。

 作業第一段階。子供の原稿を、まるごとスキャナで読み取り。
 スキャナが安物で年式も古く、1枚の読み取りにやたら時間がかかる。計33枚。
とても、一日で終わりそうもないことが判明。
 
 午後は、新たな浴場を求め、府中市に越してきた時から謎だったさる浴場へ。
 見たことも聞いたこともない演歌歌手や大衆演劇の公演予告のポスター。薬草やら山菜類やらの怪しげな土産物コーナー。いつから使っているのかわからないような旧式のレジスターが設置された受付。そこで渡された館内着はもちろん、日本の伝統的な温泉旅館で愛用されてきた、浴衣だ。
 暖簾をくぐったとたん、いきなり推定昭和30年代前半にタイムスリップ。
 しかも、昭和30年代前半のまま、施設は経年変化で老朽化しており、従業員も客も施設と一緒に経年変化したとおぼしく、アンダー60がほとんどいない。

 相応しくない者が、行ってはならない場所があることがわかりました。怖かったです。