マイヤー(1814-1878)

ドイツの物理学者。エネルギー〈不滅〉保存の法則の発見者の一人。もともと医者で、ラヴォワジエ質量不変の理論から考察をすすめて、エネルギー不滅の着想を得る。独力で研究に没頭し、1842年には早くもエネルギー不滅の理論を明らかにしている。しかし彼の研究はなかなか認められず、研究誌におくる論文もほとんど掲載されなかった。そして1850年代になってその先駆的研究が評価され始めた時には、彼は家庭の不幸が原因の精神病で精神病院での生活をおくっていたのである。