シラー(1759-1805)

ゲーテとともに疾風怒涛運動を推進。世俗的道徳や因習を否定し、感情の解放を主張して『群盗』を著す。一方で歴史家としても綿密な研究を重ね、三十年戦争を舞台に『ヴァレンシュタイン』を、百年戦争を舞台に『オルレアンの乙女』の戯曲をものにした。またスイスの独立を描いて『ヴィルヘルム=テル』を著し、以来伝説の人物であった十字弓の名人テルが実在の人物とみなされるようになった。