ボーダン(1530-1596)

16世紀フランスを代表する政治学者。1576年ヨーロッパ最初の体系的政治学の書といわれる『国家論』を著す。ユグノー戦争が行われていた当時の世情を反映し、王権による混乱の収集を期待して、国内においてすべての政治権力に超越する「主権」の概念を提唱し、国王が主権を神から授与されたと主張して、王権神授説を唱える。また初期の重商主義経済学者としてコルベールの先駆とされている。