ヘーゲル(1770-1831)

ドイツ=ロマン主義哲学(ドイツ観念論哲学)の大成者で弁証法哲学を完成。はじめはシェリングの影響を受けたものの、やがてそれを脱してシェリング以上の名声を確立。ベルリン大学講師の職を得たショーペンハウエルが意図的にベルリン大学教授の彼と講義の時間を合わせたところ、学生が全て彼の講義に流れてショーペンハウエルにショックを与えたというエピソードが示すように、ヨーロッパ哲学の最高蜂と自他ともに許すようになり、ベルリン大学の総長にもなった。もっとも30半ば過ぎの頃に下宿先の未亡人と密通して不義の子をなし、この母子を捨てて逃げ出すというような事件もおこしている。