王朝交替を正当化する政治思想。周では、天命を受けた君主が天子として天下を治めると考えた。その際、天子の家に不徳の者が出れば、天命は革まり(革命)別の有徳者が新たに王朝を開く。王朝が交替することはすなわち、君主の家の姓が易(か)わること(易姓)であるから、これを易姓革命と称したのである。
戦国時代の儒家孟子は、前の天子が、自分の子孫に王朝を伝えず、他家から人望の厚い人物を選んで王朝を譲る場合を禅譲、新たに天命を受けた者が、暴虐な天子を武力で打倒する場合を方伐としてこの思想を認めた。