サヴィニー(1779-1861)

法は各民族に固有なものであるとして、人類に普遍的な法を考える自然法思想や啓蒙主義思想を排撃し、歴史法学を主張。主著は『現代ローマ法の体系』。ドイツにおけるロマン主義の高まりと民族主義の高揚、そこから由来する歴史研究の傾向を代表する人物であり、時代の旗手としてプロイセンの立法大臣やベルリン大学の総長などの要職を歴任した。