バルザック(1799-1850)

l9Cフランスの社会と風俗を描き出した『ゴリオ爺さん』を中心とする『人間喜劇』の連作小説集で名高く、写実主義文学の祖と言われる。毎日数十杯のコーヒーを飲みながら、夜中から翌日まで十数時間書き続けるという超人的な創作活動を続ける一方で事業欲に取りつかれ、新しい会社を起こしては破産し、新たな創作によって負債を返還するという生涯をおくった。ちなみにこの頃コーヒーは麻薬として扱われていたから、現代の定義でいうと、この人は立派な麻薬中毒患者である。