バンヤン(1628-1688)

17世紀ピューリタン文学の代表的文学者。バプテスト派(現在プロテスタント自由教会派の最大教派・信徒数2千万)の牧師。清教徒革命にさいし、議会軍の一兵卒として参加。後信仰の道に入り、27歳のころより平信徒ながら説教壇に立つようになる。王政復古による新教各派弾圧の動きの中で、無資格で説教をしたことを理由に投獄され、12年にわたる獄中生活を送る。この間に9冊の書物を叙述。出獄後牧師として各地に遊説旅行を行うも、3年後に再び投獄。ここで著述したのが天国にいたる道中記『天路歴程』である。出獄後はバプテスト派の中心人物として精力的な活動を続けた。