*フーリエ(1772-1837)
フランスの空想的社会主義者。商業に支配される文明と、労働が義務的で無味乾燥となっている現状を批判し、人間性の全体的回復を唱え、ファランジュ(ファランステール)と呼ぶ協同組合的共同体を基礎とする理想的な未来社会を構想。生涯不遇で貧窮のうちに没したが、その思想は弟子たちを通じてフランスの協同組合運動に大きな影響を与えた。マルクスによってオーウェン・サン=シモンと共に三大空想的社会主義者とされた。