寇謙之(363-448)
仏教の隆盛に刺激され、中国古来の神仙思想、老荘思想、陰陽五行説、易、呪術、占卜などを結びつけ、更にそれに仏教の儀礼をとりいれて天師道を改革した新天師道として道教を大成。河南の嵩山に20余年こもって修業し、ついに天帝の啓示を受けたと称して宣教につとめ、華北を統一した北魏の太武帝の信仰を獲得。道教を国教とし、国師としての待遇を受け、ついに太武帝をして三武一宗の法難の最初である仏教大弾圧を行わせた。