玄(127-200)
後漢の学者。馬融に師事し、仕官をさけて野にあって儒学の古典の研究に生涯をささげ、訓詁学を完成して唐代までの儒学の本流を形成。また彼の学問は遠く清朝の考証学にも大きな影響を与えた。ただ、董仲舒と同じく、彼も漢代に隆盛を極めた陰陽五行説と讖緯説の影響は避けられず、この点は儒学に迷信を持ちこんだとして非難されることがある。