ラヴォワジエ(1743-1794)

質量不変の法則を確立し、近代化学の祖と称されるフランスの化学者。政界に進出し、アメリカ独立革命の時には外交官としてアメリカを援助するなど活躍。1789年のフランス革命の勃発に際しても補欠代議士に選ばれた他、新度量 衡設立委員会委員・財務委員会委員などに選出されている。しかし旧制度下で徴税請負人をしていたことが悲劇を呼ぶ。革命の激化とともに政権を握った国民公会のジャコバン派は、全徴税請負人の逮捕を命令。自首をした彼も友人の科学者たちの嘆願にもかかわらず「共和国に学者は不用である」と断じられ、断頭台にその命を終えるのである。