03年6月28日 トシ、かな。
朝起きると二日酔いになっていた。といっても、昨晩、寝酒にアルコール分5%の缶チューハイを1缶空けただけ。いくら酒に弱いといっても、ここまでのことはさすがに初めて。今月はちょっときつかったか。

03年6月22日 帳尻合わせ
一日の大半を寝て過ごす。

03年6月21日 無理はもうやめようとあれほど
2時間ほどの仮眠のあと、会議に持っていく資料を午前4時までかけて作成、ちょうどコンフェデ杯の日本−フランス戦が始まったので、そのまま6時まで観戦。8時に息子たちに起こされ、その後、近くの公園で1時間ほどボール遊びに付き合わされる。午後から会議。

03年6月20日 人口増加と貧困と発展途上国としてのアメリカ合衆国
たまたま講師室に置いてあったサンデー毎日を手にとり、日本の人口減少問題に警鐘を鳴らす記事の内容の、あまりの低能ぶりに呆然。確かに、現時点での出生数低下と高齢化の進行が様々な問題を引き起こしているのは確かで、われわれの商売などもその直撃を受けているわけだが、にもかかわらず長期的には人口減少が悪いとは一概に言えない。何より地球環境問題を考えれば、地球人口の減少というのは、究極の解決策だったりする。黒死病が流行し、人口が2/3になってしまった14世紀の西欧では、支配層の封建領主層が没落する一方、一般民衆は逆に賃金上昇や農奴身分からの解放の恩恵を受けた。また、当時の社会の限界を越えた人口増加が一つの要因となって行き詰まりを見せていた中世封建社会のシステムにかわって、国家を中心とした新たな社会システムの構築が進み(社団国家と主権国家体制)、それが次の時代における西欧の躍進を準備した歴史的事実を教訓とすれば、人口の増加を前提にした今までのシステム自体に問題があることが明白なわけだから、至る所で行き詰まっている大量生産大量消費型社会のシステムを再構築する良い機会であると積極的に捉えることも可能なはず。ところが、サンデー毎日の記事では、人口減少がもたらすマイナス面の追求に熱心なあまり、人口が増えさえすればなにもかもうまくいくという論調になってしまっている。おいおいちょっとまて。いわゆる発展途上国の貧困問題の根本要因には人口増加問題があるというのは、誰もが知ってる常識ではなかったのか?(知らなかった人はのページで学習して下さい)。
人口増加と貧困問題の関係で言えば、人口増加によって、一人当たりの教育がいきわたらなくなり、生産性の低い人口が大量生産されることが、貧富の格差の増大を生み出す要因として重要となる。サンデー毎日の記事は、先進国で唯一顕著に人口が増加しているのはアメリカ合衆国だけであり、だからこれからもアメリカの一人勝ちが続くという、大馬鹿な事を言ってくれている。今、まさにアメリカ合衆国では人口増加によってただでさえ貧弱だった公教育システムが破綻しつつあり、結果として低学力者の大量生産とそれを一因とする貧富の再生産という、発展途上国の貧困問題の特徴と思われていた現象が進行している。「どこでもいいから公立学校を見に行くといい。教室からあふれそうになっている生徒、雨漏りのする天井、それに困り果てた教師たちが目に入るだろう。4分の1の学校では、生徒たちが1980年代−もしくはそれ以前の教科書を使っている。」(『アホでマヌケなアメリカ白人』P.130)。一見繁栄しているかに見えながら、その繁栄はブッシュを象徴とする一部特権層のみが享受し、中間層すらも解体の危機に瀕して急速に社会的不平等が拡大しつつある国。人口の圧倒的多数が、今まさに貧困の危機に直面しつつある国。それがアメリカ合衆国であると私は認識していたのだが、サンデー毎日というのは、日本をそういうアメリカ型社会にするのを好しとする雑誌だったっけか。

03年6月19日 幸せな時間
例によって横浜校に出講の帰り、マンガ専門店に立ち寄って高野文子の『黄色い本−ジャック・チボーという名の友へ』と、村上もとかの『JIN』を購入。『黄色い本』は今年度の朝日新聞主催のマンガ大賞受賞作。1ページ目がいきなり、マルタン・デュ・ガールの『チボー家の人々』(を参照)の書面引用で始まる。それも、活字での引用ではなく、ページを4コマに分割して構成し、それぞれのコマに別角度からの俯瞰で本の書面を再現し、最後の一コマにページを押さえる左手の親指を書き込むことで、作中人物が読書に没入しているという状況と、彼女が没入して読んでいる書物の内容が、同時に読者に伝わるという仕掛。全編このような高等テクニックの連続で、マティス以後の現代絵画を思わせる大胆な省略と強調による絵によって、淡々とした哀愁と共に描き出されるのは、1960年代末と思われる時代状況と、就職を目前に控えて、『チボー家の人々』に読みふける豪雪地帯の高校3年生の少女のさりげない日常と感情。傑作です。一方、村上もとかの『JIN』。現代の脳外科医が江戸時代末期にタイムスリップし、勝海舟や坂本竜馬と出逢いながら、当時の人々を脅かしていた麻疹や梅毒の治療に苦闘するという話。至る所に浮世絵風景画を思わせるような江戸の街の情景描写がちりばめられ、圧倒的な写実的画力で大テーマを正々堂々と正面から語る。これまた傑作。この2作品、テーマの選択の仕方といい、画風といい、方向性がまったく逆。が、両作品とも、戦後の日本マンガに蓄積されてきた様々な表現技法を学び取ったマイスターによるものであるということは共通している。最初はここまで傾向が違うものを一緒に買って、しかも続けて読もうとする自分に呆れたけど、読み終わってみれば、日本マンガが行き着いた表現の多様性を堪能できたということで、なかなかよい取り合わせであったと。

03年6月18日 ジーコ
土曜日の会議用資料の作成に本格的にとりかかる。苦戦。私は苦戦であるが、コンフェデレーションカップに参戦中のサッカー日本代表は、すばらしいゲームを披露して格下ニュージーランドを一蹴。こうなると、苦しくなるのは、ジーコ叩きを始めたばかりの週刊誌諸誌であるな。タイムラグがある雑誌の宿命とは言え、批判記事を載せた号が出回る頃に、今回の大会があるのは承知していたはず。今後どのような記事が出てくるのか、ちょっと意地悪な興味が湧く。きちんと釈明するのか。それともポリシーをもってジーコ批判を続けるのか。何もなかったことにして、提灯記事をぶらさげるのか。提灯記事に100ガバス。

03年6月16日 それにしても茄子は食いたい
黒田硫黄の『茄子』、映画化決定で増刷されたようで、書店によっては平積みになっているのはよろこばしい限り。映画の「」 もがオープンしている。盛り上がってきた。

03年6月15日 父の日
マッサージ器をプレゼントにもらう。

03年6月15日 打ち上げ
夕方より福生市の大多摩ハムのレストランで今井家と合流。そのままカラオケボックスに。子供たちが大はしゃぎでアニメソングを歌いまくる。カラオケが子供のストレス発散の社会的手段になっていることを知り、驚く。

03年6月14日 たまには〆切厳守で
現在正確には6月15日の午前5時。前日の夜2時間ほど仮眠をとったあと、11時過ぎに起き出して、今までひたすら6月15日〆切の原稿と格闘し、ついに先ほどメールで送付。人間、やればできるもんである。できれば、こういう無理は2度とやりたくないが。

03年6月12日 文学賞
と豊崎由美の希代の読書家二人の対談、を読む。「日本」文学の現在のダメダメぶりが、良く分かる。対談中に推理作家協会賞を惜しくも逃したばかり(わずか1票差だったそう)のへの言及が2度。1日〜6月11日でも、の名を筆頭に上げて「三島賞も、舞城王太郎に授賞するなら、津原泰水・古川日出男・打海文三あたりを候補にしてほしいと思ったり」と吐露している。本当にそうだと思うけど、昨年を招き、私が司会をして行った河合塾に記したように、の作品は、「世界文学の系譜上に正統の位地を占める」がゆえに、世界文学と孤絶した日本の文壇では正当に評価されえないという逆説が存在する。世の中は理不尽に満ちている。

03年6月11日 おいおい
昼過ぎに保育園から連絡があり、次男発熱とのこと。昨日、誕生日で興奮しすぎたのが原因か。昨日はたまたま以前に通っていた羽村市の保育園と現在通っている府中市の保育園の交流会で、羽村市の保育園時代の友人たちが府中市の保育園に遊びに来ていて、仲がよかった女の子の隣に座ってご機嫌だったそうだし。わかりやすいといえば、わかりやすいが。

03年6月10日 誕生祝い
次男が6才の誕生日。サラダバーで有名なファミリーレストランのシズラーで祝う。誕生日サービスでポラロイドで写真をとり、バッジにしてくれる。満足度高し。

03年6月8日 日曜日
以前子供たちが通っていた羽村市の保育園で田植え。かみさんが次男を連れて参加。小学校3年になった長男のところには、友人たちが遊びに来る。そういう状況で、今日も1日パソコンとにらめっこ。

03年6月7日 土曜日
またそろそろ〆切地獄の足音が。この1週間体調を崩していたので、ちょっと計算が狂ってる。計算が狂うのはいつものことだが、いつものようにけっこう焦る。焦っても、今取りかかっているのが脳味噌絞らないとできない類の原稿なので、思うように進まない。七転八倒。

03年6月6日 黒田硫黄
『セクシー ボイス アンド ロボ』を購入。第6回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞作品。平成13年の第5回が天才福山庸治の『F氏的日常』で、その前が井上雄彦の『バカボンド』だから、文化庁メディア芸術祭はあなどれない。

03年6月5日 フィンランド
最近、に関心があって、原稿に煮詰まったときなど思い立っては調べている。きっかけは、NHKのBSでやっていた「世界潮流2003−変わる世界の学力マップ」を視聴して衝撃を受けたこと。OECDが行ったOECD加盟諸国の学力到達度テストで、フィンランドが1位になった。日本は8位だったけど、2位とは殆ど差はなく、統計上の誤差の範囲に収まる。フィンランドだけが、飛び抜けている。どうやらそれは、1994年にフィンランドが実施した大胆な教育改革に原因があるらしいということで、フィンランドの教育が紹介されていたのだけど、いや、すごい。何がすごいって、当時失業率が20%に達しようという不況の中で、教育によって人的資源を育成し、それを武器に世界経済の中で生き残るという基本方針を人々に明確に示し、国民合意を形成して、そのための教育改革を徹底的にやっているところがすごい。一部のエリート教育ではなく、国民全体の能力開発になっていて、それが社会的不平等を緩和する役割を果たしているところもえらい。日本の教育改革をめぐる議論が混迷するのは、教育で何を目指すのかという肝心の目標と、その目標を達成するためにはどのような方法が有効かという議論が欠落しているためだということが、を見ると良く分かる。

03年6月4日 たまにはちょっと自慢話をいいかな
旺文社の「全国大学入試問題正解」を入手。東大と一橋大の論述問題の模範解答は、やはりというかなんというか、今年度もわれわれが作成した河合塾の解答速報とコメントの線に沿っていた。きちんと検討すれば解答の方向性はそれ以外ありえないから、模範解答が似てくるのは当然といえば当然なんだけど、解答速報の時点では、河合塾以外の模範解答がどれもこれも問題の意図を読み誤って迷走していたのは事実。ちょっと自慢。

03年6月3日 そしてまた
体調は昨晩を底に回復に向かう。寝違えの併発で、なかなか寝られなかったのが一番つらく、本日が出講日でなくてホント良かった。もっとも、じっくり静養につとめたいところだけどそうもいかず、そろそろ検討会議の結果を受けての模試の直しの〆切が、波状的に迫ってくる。長時間連続はもたないので、体力が貯まった折を見ては断続的にパソコンに向かい、明日〆切の原稿と格闘。終わらず。

03年6月2日 三重苦
花粉症、発熱、左肩寝違え。眩暈しながら授業。

03年6月1日 油断大敵
多摩六都科学館に子供を連れて遊びに行く。が、途中から頭ががんがんしてきて喉も鼻の奥も痛い。花粉症がまだ続いている(スギが2〜4月、カモガヤが4〜6月上旬まで)ので、花粉症が悪化したかと思ったけど、これはどうも風邪だな。帰って体温を計ると37度5分。久しぶりに会議も〆切もない土日だったので、気が緩んでしまったのか。なんて正直なわたくしのからだ。