孟子(前372頃-前289頃)
戦国時代の儒家。仁義孝悌を重んじ、性善説を唱え、王道政治を説いて易姓革命を認めた。孔子と同じく諸国を遊説したが、孔子と同じく用いられず、やはり孔子と同じく晩年は故郷で弟子の教育に専念した。彼の言行を記録した『孟子』は『論語』『中庸』『大学』と共に宋代朱子によって四書とされた。「五十歩百歩」「仰いで天に愧じず」「去るものは追わず、来るものは拒まず」「みずからかえりみて縮くんば千万人といえどもわれ往かん」などが『孟子』出自の言葉である。